2011年12月15日木曜日

リアルとウェブをつなぐO2Oまとめ

O2O(Offline to Online)。
お店・売場・イベントなどのリアルの場(Offline)と、ウェブサイトやアプリから繋がるWebサービス(Online)をシームレスに繋げたマーケティング施策。

まぁ概念自体はそんなに新しいわけでもなくて、以前からクーポンやARG(Alternative Reality Gameの略。参考記事:日々是遊戯:いよいよ日本上陸をはじめた「ARG」って何だ?)はあったわけで。
 再注目されている理由としては、ここ数年でスマートフォンやSNSの利用者が増えて来たことで、オンラインが「PCの前」じゃなくてスマートフォンによって本当の意味で持ち運べるようになってきたおかげで、そのギャップが埋まって来たからなのかなーと。


O2O施策も色々あって、種類としては
クーポン系
チェックイン系
EC系
イベント系
アプリ系
他にも色々ありそうだけど。

クーポン系だとグルーポンとか。ホットペッパー(フームー?)もそうですね。
チェックイン系では、最近Facebookアプリでのチェックインを使ってユニクロやローソンがチェックインクーポンをやったりしてましたね。
チェックインはたいていSNS(Facebook)連携しているので、FacebookやTwitterで「チェックインしたよー」とか「クーポンゲットしたよー」というのを友人にシェアする。この感覚はフィーチャーフォンでは無かった。
ユニクロのチェックインキャンペーンサイト


オフラインからEC→配達までつなげた施策としては、カンヌのメディア部門でグランプリを取ったTESCOの取り組みが面白い。

ソウルの地下鉄ホームにQRコード付き商品棚のプリントが。モバイル端末でQRをスキャンし、オンラインで決算。で、商品が届く仕組み。日本だとこういう公共の場で携帯を使わせる広告がダメだったりするので、国柄もあるよなぁ。。


個人的にイベント系として完成度・内容ともに面白いなぁと思ったのはコカ・コーラ。
コカ・コーラ「Real Life Like」
動画を観たら一目瞭然だと思いますが、コカ・コーラ社が作った遊びスポット満載のイベント会場に入る時、Facebookのアカウントと連携させたNFC(おさいふケータイみたいなのの国際規格)を来訪者の腕に付ける。来訪者はイベント会場のいろんなスポットでNFCをかざし(チェックイン)、そのアクティビティがFacebook上にシェアされる。友人はFacebookから会場に来ている友だちの遊んでる状況を見る。というもの。

普通のチェックインアプリでコレを実現させようとすると
  1. プールで遊ぶぞ!
  2. スマホを起動して・・・!
  3. アプリを立ち上げて・・・・・!
  4. チェックインスポットを探して・・・・・・
  5. プールにチェックイン。
  6. Zabooom!

面倒くさい。これがNFCにすると
  1. プールで遊ぶぞ!
  2. NFCかざす。
  3. Zabooom!
半分ですよ。

モーターショーで、ヒュンダイやルノーも同様の取り組みがされています。
海外最新トレンド「リアルいいね!」系プロモーション「NFC」の可能性|現代ビジネス(講談社)

ほかにもIbizaホテルという所でのイベントでもFacebookと連動させた取り組みがありますね。まぁ何言ってるかわかんないけどね。

Ibiza Hotel Offers RFID Facebook Sharing [VIDEO]


今のとこのO2O施策としては色々あるものの、面白いなぁって思うのはリアルのアクティビティを手間をかけずにオンラインにシェアできるような仕組みが面白い。



事例は探せば他に色々出てきそうですが、ウェブにアクセスするデバイスの多様化とシェアサービスが活発化すると、もっと面白いアイデアがたくさん生まれそうです。