2010年10月7日木曜日

商売意識のレベル

あるメーカーの方とお話をした。
メーカーで製品を作って売る以上、彼等の事業は製品を作って売る事であり、店頭のPOP、チラシ、会員向け冊子、Webサイト等などそれらは全て事業の効率や効果を上げるためのツールや手段であって目的ではない。対して取引先となっている自分達はその手段の開発や運営のサポート。

そもそもの課題は潜在顧客をいかにして購買層に引き上げるか。で、こちらの提案としてはロイヤリティユーザー向けに行っている情報発信をWebでも展開しつつ、潜在顧客やライトユーザー層の入り口にも見てもらいやすいコンテンツによりコミュニケーションの促進だとかが云々とかいう内容だったのだが、クライアントの方針は「いやね、コミュニケーションも大事やけども、どうやったら売れるのかをベースにした考え方で展開したいのよ」というもの。提案とは全然違うアプローチ。

その話をされておもったのは、現在自分が行っているのはWebサイトの制作と運営サポートを直近業務として、会社としては企業のマーケティングサポートが事業領域。流行りの手法だとか、めまぐるしく進化発展する技術を取り入れたコンテンツだとか、入ってくる情報も仕入れる情報も幅も広けりゃややこしいモノが多くて、だからこそ取捨選択が上手くしなきゃいけない。
けど今の自分には取捨選択の判断材料となる基礎知識が不足してる気がした。いや知識よりも商売の意識レベルというべきか。

結局、自分がしている仕事はWebサイトを作る事が主だけど、自分たちの事業領域は「マーケティングのサポート」であり、それはクライアントの売上をアップさせることなわけで。クライアントや担当者や課題によってその辺の塩梅は変わるけど、全体としての最終的なゴールはそこなんだという意識を持たないといけないな、と。