2010年1月6日水曜日

[雑感]「違法ダウンロード」の話や「若者の献血離れ」の話を見てて思うこと

ブログのタイトルと中身の乖離が進んできております。あけましてこんばんは。

先日Twitterでもつぶやきましたが、若者の献血離れが激しいそうです。
「尋常じゃない」若者の献血離れ 将来に不安、献血年齢一部引き下げ
この問題で、厚生省の担当の方が
「全体的に減っていますが、若者の献血率の低下は尋常じゃないです。20数年でこれだけ減っているのは、若者の個人意識が高まり、助け合いで成り立っている献血に対しての意識が変化していることが大きいと思います」
とおっしゃっているようで。

救命医療やガン治療において輸血用血液製剤はかなり重要な存在で、それの大半は献血によってまかなわれているそうです。よって献血が減ると医療問題に繋がってくるという話と、献血は現在ボランティア精神によって支えられているので「助け合い精神の低下」と「若者の献血離れの話」がリンクしやすくて繋げてらっしゃると。
ただ、そういう中で献血者を増やすために漫画喫茶っぽくしたりとか、献血へのメリットをつけようとしているようです。「不本意」みたいな話もあるけど、もっとメリットつけてもいいと思う。昔は売血制度なんてのもあったようですし。まぁ売血まで行くと過去のいろんな問題が再発しそうですが。

で、今日見たもいっこのニュース
ITメディア:ダウンロード違法化、フェアユース…… どうなる著作権法
の話。
2010年1月から、これまで著作権違反のコンテンツアップロードに対してのみ違法だったものがダウンロードに関しても違法になったよ、という話。音楽業界は正規配信が増えるだろう、って期待を寄せたりしてるみたいですけど。
ちょっと調べてみて思ったんですが、このページで使われてるグラフ「楽曲の配信実績」と「違法ダウンロード数(推定)」を比較してるけど、何か変じゃないですか?違法ダウンロード数の比較にするべきなのは正規配信実績じゃないのかと。
実際、ちょっと調べてみた正規の楽曲ダウンロード数と比較すると、違法ダウンロード数は1%にも満たない微々たる物だって事がわかります。なんだか論点メチャクチャですね。


で、何が言いたいかって話を戻すと、どちらの話にも共通して言えるのは目標に対してそれを阻害する「悪者」が存在してて、そいつを退治する事で明るい未来が待ってる、というなんともまぁ短絡的というかなんというか、じゃぁその「悪者」やっつけて上手くいかなかったら次の「悪者」は何にしはるんだろうかとかなお話が延々続く気がしまして。まぁ政治ニュースの論点も似たようなところがあったりするけれども。あ、こういうの「プロレス的」っていうのかな。
まぁでもこういうので騒いでるのも、正規のコンテンツダウンロード数と比較した違法ダウンロード数みたいに一部の人なんだろうな、と。最近のメディアってネガティブに書くの好きなんですかね。基本的に人間はネガティブへの思考はしやすいものでしょうけれど。


ちなみに私は違法ダウンロードが良いなんて思ってません。モラルハザードによってもたらされる世界はあまり面白そうじゃないですし。
どちらの話でも悪者にしようとしてる「モラルの問題」は、人間にとって生理的レベルでどうしようもない問題だろうから、はじめから「あるもの」として賢く対処設計できる人間になりたいなぁ、と思うと献血の問題も違法ダウンロードの問題も、もうちょっと明るい話にできそうだなぁと。
ネット上の情報はものすごいスピードでものすごい量がリリースされ続けています。必要不要問わず。それらの情報に左右されず、自分の考え・芯を持って生きて行きたいなぁと思うわけで。