2009年12月28日月曜日

[考察]企業のtwitterアカウント利用に関する手法のいろいろ

今年秋から企業のtwitter活用がかなり熱を帯びてきて、来年早々から、「今年はソーシャルメディアを活用したウンタラカンタラ~」っていろんな所で聞こえてくる気がするんだけど、そもそもソーシャルメディアって個人個人がコミュニケーションを行っていたりなかったりする「スクランブル交差点」みたいな所で、何も考えずに「わぁい」と飛び込むとエライ目に遭うと思うので「活用」するからにはきちっと知っておくべきことは知っておこうと思うわけでありまして。(ソーシャルメディアの活用自体が、そもそも「twitterありき」である考えがおかしいよ、とかの話はとりあえずさておき。)

で、活用と一言で言っても企業によって使い方はさまざま。来年あたりからいろんな形で本格的に動き出しそうな企業のtwitterアカウントの使い方を、小難しい事がわからないので自分なりに4つのタイプ別にわけてみたよ。足りないかもしれないけどこんな感じかなと。

★タイプ1:発信オンリー型
商品情報、プレスリリース、イベント情報など、基本的にウェブサイトでの情報発信のチャネルをtwitter上で行うタイプ。今のところ、twitterはメールより「参加型」なので読まれている率はメルマガより高いかもしれないけど、フォロー数が多くないと効果としては少ない気がするけど、そこは考え方。
twitterはメルマガよりも時間軸の色が強いのでそういう利点を活用するなり、ウェブサイトで発信している以上の「ちょこっと」が入るといい気がするなぁと。

★タイプ2:イベント・キャンペーン・プロモーション限定型
バイラルを狙うキャンペーンやイベントと同時に展開するタイプ。積極的に画像や動画を駆使して面白おかしくレポート(演出)してくれそうだけど、イベントやキャンペーンが終わったとたんにツイートがなくなりそうなのが至極寂しい。(まぁ継続するにもいろいろコストがかかるだろうし、そもそもその予算が「広告費」の一部として計上されている場合、大人の事情でそうせざるを得ない、っていう事が多そうな気がしたり。)

★タイプ3:お問い合わせ・サポート型
ハッシュタグや@付きで質問を投げると、サポートセンターなどがそのノウハウを使ったりして答えてくれるタイプ。お問い合わせ窓口のチャネル拡大や、メールフォームに比べると「気軽さ」が売りになりそうな予感。twitterってチャットやICQにも似た空気を持ってる気がするので、コミュニケーション感もメールに比べるとあがる感じがあります。個人的に。

★タイプ4:コミュニケーション型
企業の「なかのひと」や「キャラクター」が積極的にユーザーとコミュニケーションを取り、twitterのストリーム上に生の声を出すタイプ。最近twitter絡みのイベントも多くて、それに関するイベントに積極的に参加されている企業もあり、その動きいかんよってはユーザーから見たときに「企業に対する寛大さ」を感じ、企業ブランディングに貢献できる事もあるけど、その分これはかなり気力と体力を消耗する界王拳的荒業と言える気がします。個人的にはその勇気と決断と行動に拍手喝采ですが。


まぁ、結局は“バイブル”が生まれる前のハナシ - life is soの42にもわたるエントリーにもまとめられているように、マーケティング目標を何として、それを達成するためのプロセスの中で何を目的として行動するかによって、4つのタイプの使い方も違ってくるだろうし、そもそもtwitterを使うことが間違いかどうかも決まってくるんだろうな、と。
その大事な芯をぶれさせないためにも、担当者間での積極的なコミュニケーションをまずはやりましょうって事でまとめよっと。