2011年6月22日水曜日

そういえば情報収集の方法が変わって来てた。

ちょくちょく聞かれる情報収集の方法。
人によって源が違えば採取法も違い、肌に合う合わない含めて様々なのですが、そういえば最近RSSリーダーを開かなくなったなーと思い、だけどRSSで見てたような情報はそれなりに収集できてる(と思い込んでる。というかもうおなかいっぱい。)のはなんでだろうかと思ったので、自分自身の整理をふくめてまとめてみた。


ちなみに基本的な情報収集のスペック(?)としてはこんな感じ。

  • 基本的に情報源はWebがほとんど
  • 新聞読んでない(こんな事書いたら怒られそう)
  • Webディレクターやってるのにその筋の本をさっぱり読んでない(Webクリエイターズとか)

新聞読んでないって社会人としてどうかという話はとりあえずあの辺に置いておこうか。


ブログ+RSSリーダー
2008年頃、情報収集をもっとしないと・・・!と危機感を感じて気になるブログのフィードをひたすらRSSリーダーにかき集める。
時代はまさにブログ最盛期。Webで有名なクリエイティブの情報や海外のクリエイティブ最前線的な話とか、いわゆるアーリーアダプターとかアルファブロガーと呼ばれる人達が日々集めてくるフレッシュな発信情報をGoogleリーダーに片っ端から突っ込んでサマリ読みをする。ブログを一番更新してたのもこの時期。
ちょうどTwitterアカウントを取ったのもこの年の4月頃。ただ、当時はなにが面白いのかさっぱり分かりませんでした。「フォローってどういうこと?」てな具合。その頃はガラケー使ってましたね。


Twitterで情報収集
2009年9月に料金改訂を理由にiPhone3GSを入手。ガラケーに比べてTwitterが圧倒的に使いやすくなり、「ヤバい!これヤバい!」てなる。Twitter関連の飲み会やら朝会やらの交流会に参加したりしながらフォローを増やして行った。

フォローを増やすときに心がけたのは

  • 身近な人(コミュニケーション目的)
  • 読んでたブログの管理人
  • ブログの管理人がフォローしている人(私が注目している人が注目する人だから良い情報源に違いない)
  • 計算式に当てはまるTwitterユーザー(フォロー数<フォロワー数)=支持されてる人。良い情報源に違いない

そんな感じでフォローを増やし、さらにリスト機能を使って登録した人を業種で分けたりしながら業界情報を効率的に集める工夫をしてみた。
バカで暇なWeb界隈で著名な人達というのは情報発信も取得も鬼のように早く、ブログとTwitterを当然使い分けていたので効果としては予想通り。Twitterという「今」を伝える情報源を業種で分類した「常に旬な情報源」が出来上がった。
もちろん情報取得端末もPCだけだったものがiPhoneも加わったので「こりゃ電脳世界のようDA!攻殻機動隊や!モトコや!いやユビキタスか?」とコーフンしたわけで。
そしてRSSは次第に積読化していったと。


フォロー増え過ぎてTwitterおなかいっぱい
Twitterでの情報収集をするうちにしんどくなったのは「今」を常に追いかけ回さないといけなくなっちゃった事。なにせWebに上がっている情報量の多い事早い事。もうね、正直無理。ゲフーですよ。
総務省の「情報流通インデックス研究会」の報告書でもあるように、ネットの普及に伴って世の中で流通する情報量と人間が物理的に取得可能な情報量は恐ろしく乖離しているわけで。
出典:我が国の情報流通量の指標体系と計量手法に関する報告書(概要)
参考PDF】我が国の情報流通量の指標体系と計量手法に関する報告書(概要)

フォロー数を数百にしてる人はご理解いただけるかと思いますが、フォロー数もリストに入れたユーザーも使い込むに連れて数が増えるのは当然で、その数が数百数千になるとタイムラインはカオスです。読んでられません。けど情報源はそこにあったりするけど読んでられない。かといって今更溜まりに溜まったRSSを掘り起こして新しい情報を探すのも効率が悪すぎる。

そんな中、smashmediaの河野さんの2010年9月にあったエントリーやその頃Twitterで「ソーシャルフィルタリング」という言葉が出て来ていた。
【読んでちょうだい】smashmedia : 「RSSが終わった」んじゃなく、そもそも始まってすらいない
ブログに始まりTwitterに拡大し、ウェブ上の個人が情報発信できる場と敷居が恐ろしく下がり、同時にウェブ上には恐ろしく無駄な情報も溢れかえる。その中から「おなか吹田市」とかのどうでもいい私のつぶやきを排除して「情報収集」をしようと思うと、必然と「まとめ」が求められる。そんな気持ちを汲み取って、ブログで人気が出たのは「○○をするための10の方法」とか「○○のまとめ」とかの記事。そりゃ人気も出ますよね。何見たら良いか正直わかんないもんね。


Facebookでの情報収集
で、最近はもっぱらここ。Facebookには「エッジランク」という仕組みで、ある一定水準の心地よさを保った「ニュースフィード」を組み立てる仕組みがあり、注目するブロガーや著名人は相変わらず新しいものが大好物なので、みんなこぞってfacebookページとブログを併用しながら情報発信を行って頂けているのと、自分と関わりの強い人達がシェアしてくれる情報から業界動向を見る事ができている、とそんな状態。
まさに上記にある「ソーシャルフィルタリング」が自然とできていたと。

そんな感じで情報収集の方法が変わって来たわけですが、こうして振り返ると情報収集の方法が「探して取りに行く」から「自分にとって良いフィルタリング環境を構築し、流れて来た情報をすくい上げる」というなんか流しそうめんみたいな感じでどんどん横着していっているのが分かりますね。言い方悪いですね。すみません。

Facebookの日本人ユーザーがもっと増えてくるとこういう機能もどんどん最適化されていくかと思うのですが、その次に何が見えてくるのか楽しみです。