2009年9月9日水曜日

「検索行為」と「行為検索」

最近データベースの案件がちょろちょろと。ウェブディレクターという立場上、クライアントとのやりとりも発生するので、毎度ながらユーザー側のインターフェイスだけでなく管理側の操作感、データ更新の方法がクライアント社内の業務に沿っているかを検証しながら組み立てるんだけど、毎度ながら難しい。まぁパズル的で面白いんですが。

今回はそんなウェブサイトで商品情報を見せるためのデータベースを組む上で考えなければいけないユーザーインターフェイスについて、最近見たりするウェブサイトで「おっ、これは使いやすい」と思ったところからまずは「検索」についてまとめようかなと。

「検索」と「検索性」(あくまで自論ね)
データベースを使った商品情報の閲覧で必須なのは、「探しやすさ」とか「検索性」とか、求められる商品情報に対して、いかに素早く迷い無くたどり着くことができるか、というのはユーザーと企業の相互利益にも繋がる重要なポイントですね。
その時に出てくる「検索」というものを「行動(機能)」としてだけ捉えると、使いやすいインターフェイスにならない。あくまで「検索」は概念であるという意識を持ち、それを「検索性」と置き換えると、インターフェイスのレベルはぐっと上がると思うのだ。って「それじゃ意味わからんわ」という事で。

例のサイト
ZOZOTOWN
この前ほくほく顔で仕事用の鞄も買った、毎日よくやるなぁと思う大量の新商品が追加されるファッションサイトとしておなじみっすね。このサイトの「検索」は、詳細検索と左ナビから該当のリンクをクリックするとその項目で絞り込まれる検索の2種類が用意されています。(ほかにもあったらすみません。。)

検索とは
取扱商品に関する色んな項目があって、それを選択しながら絞り込んで「検索ボタン」で検索!といういわゆる詳細検索。


検索性とは
ナビをクリックしていくことで絞り込み検索をしてくれます。こういうのは「検索」という行為じゃなくて、ナビゲーションに「検索性」を持たせたインターフェイス。

まとめると、「検索」と「検索性」の違いは、それが「検索行為」なのか「行為による検索」か、という文脈の違いと考えると良いのかな(今腹に落ちた)。個人的には、この「検索性」という考え方でインターフェイスを設計する事が、より自然な形でユーザーが商品を検索できるヒントになるのかなと。
あと個人的に思うのは、「検索行為」は検索対象がある程度明確でないとあんまり使う気ならなくて、「行為検索」だとなんとなくで探していけるから、検索対象があいまいな時に実力を発揮できるような。